FUKUDA
開発技術チーム福田
金型工法の研究開発と設計を担当
開発技術チームで金型工法の研究開発と設計を行っています。
クライアントからの問い合わせをもとに、まず無償の加工性テストを行い、材料・素材の加工時の特性を検証、分析、評価して報告します。そのうえでさらに詳細な材料加工性試験を行い、加工上のアドバイスなども付記した報告書を提出、合意を得て金型・治具設計に入ります。
求められるのは「ソリューション」
クライアントの要求品質や用途に合わせた、プロとして最適な工法を提案し、設計業務を行います。クライアントから指示された通りに設計するのではなく、プロの目線だからこそ見える問題点や解決策を示し、提案する。つまり、解決策を創造・提案(ソリューション)することがこの仕事の要です。世界のイノベーションを牽引するような研究機関の方からもよくご相談をいただきますが、プロとして、頼れるパートナーと思ってもらえるよう貢献していきます。
挑むのは初めての案件ばかり。
だからこそ、かけがえのない技術者として成長できます。
未解決の課題を乗り越える
当社に寄せられるご相談の中には、誰も見たことがないような素材の加工についてのご依頼も多くあります。特に電池の素材は、各社が研究開発を活発に行っているので、見たことのない素材がほとんど。素材の特性が違うと、同じ条件下で打抜き・切断をしても全く異なる結果が出てしまいます。初めての素材をじっくり観察し仮説を立てて、良い結果が出るまで実験を繰り返していく。当社に蓄積された膨大な過去データを参考にしたり、これまで得た知識と経験を頼りに正解を模索しながら、課題を乗り越えます。
当社だけが提供し得る価値
直近で担当したドイツの電池メーカーさんの案件では、翻訳して送った報告書が評価され、金型設計・製作に至りました。現地の納入には上司に立ち会ってもらったのですが、「品質が抜群に良い!」とお褒めの言葉をいただきました。難しい案件でしたが、それまでの苦労が報われた瞬間です。
他にも、当社を頼ってくださるクライアントから「野上技研にしか頼めなかった」「最高の品質を確保したい」という声をいただきます。国内だけでなく、ドイツ・アメリカなど様々な国からもそういった声が寄せられると、改めて世界トップクラスの当社の技術・課題解決の価値を実感します。
世界最高がそろう環境で成長できる
当社が保有する「打抜き・切断加工技術研究センター」(以下「打抜き・切断ラボ」)では、元素分析ができる走査型電子顕微鏡をはじめ、IoT研究用のプレス機や実験用金型がそろっています。条件を変えた高精度治具が常備されており、別格の切れ味で加工テストができることが、この打抜き・切断ラボならではの最大の強みです。研究開発にせよ、クライアントの素材で加工性を検証するにせよ、ありとあらゆる試験・分析ができるこの環境は、技術者として本当に恵まれていると思います。思いついたアイディアをすぐに試してみるなど、ここでは思う存分研究に打ち込み、たくさんの経験と知識を得る場にもなっています。
「育っていく姿」にやりがい
開発技術チームの一員として経験を積んできて、今では後輩の指導も私の役割の一つです。研究開発では自発的に考えて行動する姿勢が大切ですが、製造部から移動してきたばかりの後輩は、「図面ありき」の感覚が先行しがち。一緒に仕事をする中で、「なぜそうなるのか」と疑問を投げかけ、自分で考える癖をつけてもらうよう心がけています。次第に、後輩自らいろいろと提案してくれたり、新しい実験に挑戦していく姿を見て、後輩の「育っていく姿」にやりがいを感じています。意見を聞いて、逆にこちらが気づかせてもらうこともありますね。
チームとして、お互い高め合いながら成長していきたいです。